さて、長かった奄美遠征も丸一日使えるのはこの日が最後。
これまで何回も言った通り、鳥に関してはかなりの成果だったが、まだいまいち両爬(特にヘビ)を堪能していない。僕はこれまで3月の奄美に3回来て、ヘビをたくさん見た!という日は一度もなかったので期待はしていなかったが、気持ちに余裕があるのと、丁度夜も気温が20度程度で下がらず雨の予報ということで、夜の探索に備えることになった。つまり一緒に来た友人二人は朝遅くまで寝ているということ(笑)
それでも宿泊場所の周りでいろんな鳥が見れるので、二人が寝ている間、主にイワミセキレイを狙ってうろうろしていた。小雨の降る中だったが、やっとまともにルリカケスを撮ることができたり、羽干し中のサシバがいたり、警戒心が強かったイワミセキレイも何故かこの日は大サービスで、時間つぶしには思えないほど良い時間だった。
ルリカケス Garrulus lidthi
↓太陽が当たると色がよくわからなくなってしまうのでこういう条件で撮れるのはありがたい。とても美しいことが伝わると思う。
サシバ Butastur indicus
↓羽干し中。近くに水場のような場所があり、そこに来るカエル等を狙っているみたい。
イワミセキレイ Dendronanthus indicus
↓気づかずに近づいて驚かせてしまったため、木に飛び上がった。枝の上を器用に歩いたりする。
↓珍しく明るい芝生の広場に出てきてくれた。これも曇で暗かったおかげ?
以上 Canon EOS7D mark2 × CanonEF100-400mmF4.5-5.6L IS II USM
そうこうしているとやっと二人が起きてきて、周辺を散策。雨の予報だったが、急に太陽が出てきたので「キノボリトカゲを探しに行こう!!!」と過去に見つけて撮りやすかったポイントに急行して探すも全然見つからず。それでも暑かったためオカヤドカリが活動しており、かわいい姿を写真に収めることができた。その近くの電柱にはサシバも。外を歩いていたので警戒されて脱糞、その後飛んで行った。キノボリトカゲ、何故見つからなかったのだろう・・・?
オカヤドカリの仲間
↓かわいい。近くを通ると背負っている貝殻の中に引っ込むけれど、待っていたらすぐに出てくる。
サシバ Butastur indicus
↓糞をしたのは飛び去る前の行動。案の定飛んで行った。電柱に糞の跡があるのでお気に入りの場所のようだ。
以上 Canon EOS7D mark2 × CanonEF100-400mmF4.5-5.6L IS II USM
キノボリトカゲが見つからなかったのでどうしようか考えていたら、ヤツガシラ出現の一方が。なんとこれも宿泊場所の近く。しっかり見ておけばよかった・・・。他に行くところもないし、島内にいる学生が集まりそうだったのでその場所へ戻ることに。
で、戻って探すのだが見つからない。一度諦めかけて、再度飛んで行ったと報告を受けた先を探したらとっても遠い場所で採餌中のヤツガシラを無事発見した!見ていると学生のレンタカー3台ほどがぞろぞろと到着。ヤツガシラは遠かったけど大人数がスコープでじっくり見る分にはOK。冠羽を広げた時に皆が食い入るように見ていたのが印象的だった。とりあえず集まった皆には挨拶できたのでお別れ。短い間だったけどありがとうございました!
アマミシリケンイモリ Cynops ensicauda ensicauda
↓ヤツガシラを探していたら足元にいた。踏まれるなよ~。
ヤツガシラ Upupa epops
↓遠い!トリミングしてもこんな大きさ(笑)
以上 Canon EOS7D mark2 × CanonEF100-400mmF4.5-5.6L IS II USM
既に夕方だったので夜ご飯を食べに移動。目的にしていた場所が休みだったためもう一足伸ばしていつものお店に行った(笑)。その道中、道端に倒れている鳥を発見。あー車にはねられたな、と思いつつ安全な場所に駐車し見に行ってみるとサシバが倒れていた。ほぼ瀕死だったが、まだ息があって痛々しい。動かすと痛みを感じるはずだが、このままここに置いておくのは危ないので、ビニール袋でつかんで少し離れた草むらに移動させておいた。車を運転する以上、急に飛び出してきた動物をはねるのは致し方ない部分もあるのかもしれないが(実際車の真横にぶつかって死ぬ例もある)、できるだけ気をつけて運転することを心がけてほしい。
以上CanonEOS70D × Canon EF–S18–55mm IS
夜ご飯を食べてからは夜の部。いよいよ最後の夜探となる。雨も断続的に降り続いており、気温も高かったため期待して開始。最初は今回の奄美で初めてイシカワガエルを見つけたポイントへ。入口で早速アカマタが相手をしてくれたが、その後はハナサキガエルが大量、オットンガエルがぽつぽつ出るのみで案外低調だった。眠かったのでその後に備えて寝ていたりした。
次の場所に移動する際も友人に運転を任せすやすや。道中、車に轢かれたハブを二回見つけており、その時には起きたものの記憶が定かではない程度には寝ていた(笑)
次の場所は夜行くのは初めての場所で、少し危ないだろうということで自分が途中で交代。とんでもない雨に見舞われたりしたが、到着して探索するころには小ぶりになっており、状況としてはかなり良い。案の定この場所は大当たりで、ハナサキガエル、オットンガエル、イシカワガエルは次々に出てくる。林道を横切る大きなハブも確認。なんとか写真も撮ることができた。その次は道路の真ん中にガラスヒバァ、ラストは友人が道路脇で見つけたリュウキュウアオヘビ!有終の美というにふさわしい素晴らしい成果だった!
アカマタ Dinodon semicarinatum
↓綺麗なヘビ。また友人が触ったので臭くなった(笑)
オットンガエル Babina subaspera
↓いつも通りでかい。
アマミイシカワガエル Odorrana splendida
↓やはり沢沿いに多い。沢を横切るたびにピョー!と鳴き声が聞こえた。
ハブ Protobothrops flavoviridis
↓他のヘビとは風格がちがう。でかい。模様もきれい。恐れられているけど、出会うのには割と苦労する。さすがに怖くて車から出ることはしなかった(笑)
ガラスヒバァ Amphiesma pryeri
↓先日は一瞬だったけど今回は相手をしてくれた。有毒なので気を付けつつ。
リュウキュウアオヘビ Cycophiops semicarinatus
↓この日の夜の目玉!友人が見つけてくれた。思っていたよりかなりきれいなヘビで感動。。。
以上CanonEOS70D × Canon EF–S18–55mm IS
というわけで大興奮で夜の探索を終えることができた。ここまでヘビが見れたのは初めてで最高の夜だった。結局夜中の三時くらいまでかかってしまったが、写真を見てしばらくにやにやしていたのは言うまでもない。夏にも是非来てみたい…!
さて、この日食べた美味しいものは・・・
↓タンカンソフトとすももソフト。柔らかめで急いで食べた(笑)。僕はタンカンソフトを食べた。程よい酸味が美味しいソフトクリームだった!奄美はあんまりこういうものを食べることができる場所がないので是非お試しあれ~!
↓島豆腐屋の週替わり定食。湯葉の中華風春巻きだった。美味い。これが700円はお得。
以上CanonEOS70D × Canon EF–S18–55mm IS
翌日は昼には飛行機で戻るので朝のちょっとした時間のみの話だが、ちょっとは書くことがあるので最終日へ続く!