また雪が積もったのでいつものフィールドを散歩です。
今回は積雪自体はあまりありませんが、気温が低かったため道に積もった雪も溶けておらず、車が滑って大変そうでした。
河川敷はやはりカシラダカ、ホオジロ、アオジが目立ちます。
そんな中、ここにしては珍しくハヤブサが飛んできて
ハヤブサ Falco peregrinus
ハヤブサ Falco peregrinus
鉄塔に止まりました。よく見たら下にも一羽。
ペアでしょう。上の個体が♀に見えます。鳴いてました。
池は凍っていて、カモの密度が高くなっていました。
ヨシガモ Anas falcata
この時点ではハヤブサ以外の猛禽類はおらず。
しばらく見ていると別の場所からカモたちが小群で池に戻ってきます。着水。
ヒドリガモ Anas penelope
戻ってくるカモを眺めている時でした。
急にカモが騒ぎ出したと思ったら、視界を右から左に横切る猛禽が。
オオタカです。こういう突撃の仕方は以前にも目撃していますが、狩りの成功は未見です。
しかしこの時はオオタカは狙いを定めていたカモに一直線。背中に一撃。
おおっ!と思ったのですが、残念ながら掴みきれなかったようで、何も持たず上昇。
で、すぐ近くの木に止まりました(!!)
オオタカ Accipiter gentilis
近い!20mほどでしょうか。こんなに近距離でオオタカの止まりを見たのは3年ぶりです。
猛禽が近くで見られるといつでも興奮します。狩りのシーンを見て心臓バクバクだったので、この時はなおさらでした。
さらに、これと同時に先ほどのハヤブサ♀と思われる個体が真上をくるくる。
ハヤブサも見たい撮りたいところですが、近いオオタカの方が気になります。
しきりに下を気にするオオタカ。
オオタカ Accipiter gentilis
先ほどこのオオタカが狙っていたカモが上にあがるのは見ていません。
ということは下に落ちている?だからオオタカも下を気にする?
しかし取りやすいところに落ちたなら、すぐに回収に向かうのではないでしょうか。
カラスは一瞬騒ぎましたが、すぐに沈黙。
こちらを気にして獲物を取りにいかない可能性(猛禽類は人間の存在で行動が変わるものと思った方がいいようです)を考え、オオタカから見えないであろう場所に移動してふらふらしていましたが、再び戻ると同じ場所に止まっていました。
ということはカラスもオオタカも取れない場所に獲物が落ちたか、
もしくは歩いてor泳いで茂みの中にカモが隠れたか、でしょうか。
15分ほどここに止まっていましたが、止まる位置を少し変えたのち、
オオタカ Accipiter gentilis
下に降りてしまいました。
何をしているのか非常に気になりますが、どこからも見えない角度なので諦め。
するとま~たハヤブサが飛んできました。
ハヤブサ Falco peregrinus
かっこいい。鷹斑がとても美しい。
ハヤブサは近くで撮りたかったのでうれしい。なんでこんなに頻繁に飛ぶのか・・・?
繁殖期で人を気にしているとも考えられますが、ここは普通に人は通るし、鳥見の人もいるし、
気にされても困ります(笑)
もしくはオオタカをけん制に来ていたのでしょうか。
肝心のオオタカは上に上がって少し遠い場所に止まりましたが、
足に獲物はなく、嘴にも何もついていません。先ほどの狩りは失敗だったようです。残念。
オオタカを見ていたら二羽のトビが追いかけあいながら飛んできました。
トビ Milvus migrans
そんなに激しく突っかかったりはしていなかったので、じゃれているのでしょうか?
次は下流でカラスがうるさいな~と思ったら、飛んできて近くに止まったノスリ。
ノスリ Buteo japonicus
あれ?成鳥?この前の個体は幼鳥だったので別個体のようです。
左にオオタカ、右にノスリが止まっているという贅沢な時間を過ごしました。
ノスリもオオタカも北に飛んでいき、満足して終了しました。
今日はオオタカに加えハヤブサも良く飛んでいたと書きました。
オオタカはカモ類が飛んできて着水する時を狙っていたように思いますし(同じ突っ込み方を以前も観察)、ハヤブサもその瞬間を狙って鉄塔に止まっていたのかな、とも思ったり。(コガモ以外はハヤブサには大きいかもしれませんが)
この間約1時間。猛禽が何回も近くで見れ、濃い鳥見でした!
<この日見た・聞いた鳥>
ヒドリガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、コガモ、カルガモ、マガモ、ハシビロガモ、カワセミ、アオサギ、ダイサギ、ツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、シジュウカラ、アカゲラ、モズ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、ベニマシコ、イカル、86ハヤブサ、87オオタカ、トビ、ノスリ、ハシボソガラス
YL=87