この季節を待っていた!

野鳥、虫などの生き物を。タカの渡りが好きです。岐阜県とか愛知県とか。


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チュウヒサミット2017より 「大陸型・国内型」「鳥の警戒行動」

名古屋で開催されたチュウヒサミットに参加してきた。
チュウヒの主な生息地である湿地や草原は、一般的には人にとって無価値な場所と見なされることが多く、近年では商業施設が建ったりソーラーパネルが敷き詰められたりして、どんどん減少している。まあ直近の未来を考えるとお金を生み出す利用方法が採用されるのは仕方がないと思うけれど、絶滅してしまったら取り返しが付かないし、そういうことが積み重なって数百年後のヒトに大損害を与えるかもしれないのでよく考えてそのリスクを理解したうえで開発すべきだろう。

さて、サミットの内容としては近年のチュウヒの研究成果と保全についての発表が主な内容だった。
その中から、普段鳥を観察撮影している人に知っておいてほしいことを紹介する。

 

① チュウヒを「大陸型」「国内型」と分けるのは意味がない。
発表をしてくださった方に以前教えて頂いてから僕も大陸型と国内型という呼び方は使っていない。
よく考えたら、そもそも冬にこの辺りで見るチュウヒがどこからやってきているのか知る由もないのである。
日本国内で繁殖するチュウヒの中にも、いわゆる大陸型と呼ばれているような白いチュウヒは多いらしい。実際、関東で越冬した典型的な大陸型と呼ばれるチュウヒ♂が北海道で繁殖していた例があるようだ。また、海外でもいわゆる国内型と呼ばれるような茶色いチュウヒが多く繁殖しているようだ。つまり、体色で大陸産なのか国内産なのか見分けることは不可能である。

ここである懸念が生まれた。
「日本国内のチュウヒは基本的に国内の移動のみで、大陸の個体との遺伝的交流はないのでは?」ということである。
そう考えた理由は以下の通り。
・体色で大陸産か国内産かはわからない。
・国内で越冬しているチュウヒが北海道で繁殖している例がある。
・判明しているチュウヒの季節移動では北陸→東海、北海道→関東といった短距離の移動例が多い。
・北海道での繁殖個体は200羽から300羽。北海道では冬期にはチュウヒが見られない。この個体数は中部以南での越冬個体数に一致するのでは?
という具合である。調べるきっかけとしては十分だと思う。
国内でのチュウヒの生息数は500羽を切っていると考えられ、上記のような背景もあり生息地の存続が危ぶまれる。
仮に日本のチュウヒが大陸の個体と交流が無いとしたら、イヌワシよりも絶滅の危険度が高いと言っても過言ではない。
また、その場合「大陸型」「国内型」という呼び名は”チュウヒは国外にもいる”という大変な誤解を生み、日本国内のチュウヒの保全の足かせとなりかねないと考えているので、ぜひ「大陸型」と「国内型」という呼び方は控えるようにしてもらいたい!
チュウヒは最近種の保存法の希少野生動植物種に指定された。これを機に早急に国内のチュウヒの調査研究を進めるべきであろう。

↓国内で撮影したチュウヒ。どこからやってきたのだろう。

 

② 鳥のその行動はあなたを警戒している?
思わぬことで鳥が警戒することがあり、思わぬ行動が警戒行動であったりする。これも覚えていてほしいこと。
これは「チュウヒのねぐら入りの際、ねぐら入り前に乱舞するのは観察者を警戒している可能性がある」との話を聞いてのこと。なんでも、人がおらず警戒していない状態では、舞い上がることなく素直にねぐらに降りるらしい。キツネなどが近くにいる時に舞いあがる傾向があるため、警戒時の行動では無いかとのことだった。実際のところはわからないけれど、自信を持って鳥が好きだと言う人でも、鳥のことをここまで考えて観察撮影している人はほとんどいないのではないだろうか?

なお、巣の100m横で立ってチュウヒを観察撮影している人がいるらしいが、論外である。
このような状況だと雄が餌を持って巣に帰ってきても、雌が怖くて餌をもらいに行けなかったり、そもそも雄が人を見つけた時点で搬入をやめたりしてまず成功しないのでは。とのこと。
100mという近距離でなくとも、1km離れていても繁殖失敗に繋がるケースがあるため注意が必要である。残念ながら外に立って行う調査ではこういうことが起こりうる。観察撮影の際は車内からを徹底すべきであるとか、営巣地の調査なんかでは極力車内&ブラインドの併用で観察すべきだということもうかがった。敏感な個体だと車を見つけると探餌をやめることも多いらしい。

これを読んで、「自分は鳥を警戒させていない」と自信を持って言える人はほぼいないと思う。大事なのは、「自分の行動で警戒させているかもしれない」と常に疑って鳥を見ること。それを積み重ねていけば、良いシーンが見れたり、良い写真が撮れたりする頻度も上がるのではないだろうか!

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名古屋市で越冬したオガワコマドリ

2016年11月から2017年5月にかけてオガワコマドリが名古屋市で越冬した。
僕も恩恵に預かり、11月29日から4月22日まで、何度も見に行った。
ずいぶん前のことになってしまったけど、まとめておかないわけにはいかない出来事なので書いておく。

オガワコマドリはぜひとも見たかった鳥。関東や関西ではちょこちょこ出ていたようなので、
次に越冬したら遠征するかと思っていたら超近場に現れた。
当然僕が見つけたわけではない。詳細はわからないけど、毎日見ている人が見つけたのだと思う。
MFでこんな鳥を見つけるなんて、とてもうれしかったことだろう。羨ましい!
自分も継続して見るMFを見つけたいものだが、タカの渡り以外ではなかなか難しい。。。

この個体は1年目の個体だと判断した。
11月に見た時からぐぜりはよく聞かれたが、まったく鳴かない日もあった。地鳴きも何度か聞くことができ、「クックッ」といった、ルリビタキの地鳴きを弱くしたような声であった。4月になるとぐぜりの頻度が多くなったり、声量も大きくなったように思う。4月になるとツバメやカワラヒワといった他の小鳥をよく追いかけまわしていた。
餌については魚、ヒルのような物を咥えていたほかはよくわからない。越冬した場所は干満の影響がある場所で、干潮時に泥面を突く様子はよく見られたのでシギチドリを同じようなものを食べているのかも。
11月から4月にかけて羽衣に変化が見られたのは喉のみ。他の体羽は換羽しているかも。翼と尾羽は未換羽。喉は3月下旬から変わり始め、そこから1週間で急激に青くなり、そこからまた2,3週間かけて生えそろっていくようだ。
カメラマンがミルワームを撒くことはたまにあった。ミルワームを撒くとその周辺に留まるようになり、ミルワームを食べて隠れて…の繰り返しでまともな写真は撮れていなかったのではないかと思う。以下に載せている写真でちょっとは良いなと思った写真があったなら、それはミルワームを撒く人がいなかった時の写真。

一冬これだけ楽しませてくれたオガワコマドリに感謝。地元の方々にもお世話になりました。一般人の方々や車の通行も多い場所だったので大変だったかと思う。

以下に撮影した日を抜粋して写真とともに状況を書いておく。


・2016年11月29日
初めて見に行ったのは11月29日。結構な数のカメラマンと一緒に川を覗きこみ、
芦原から干潟に出てくるオガワコマドリを必死に追った。
潜行性が強いと思っていたため、かなり苦労すると予想していたが、
最初に見た時には丸見えの場所でしばらく一か所にとどまっており拍子抜けだった。
その後も丸見えの干潟の上に何度も出てきて、写真はともかく至近距離でじっくり見ることができた。
小さなぐぜりを何回も聞いた。地鳴きは聞けていない。

オガワコマドリ Luscinia svecica
↓とにかくかわいいというのが第一印象。干潟に出てきて立ち止まったかと思うとダッシュで芦原の中へ走っていく。芦原の中にいる時は見えないので何をしているのかはわからないが、干潟に出てきたときにはしきりに干潟の表面を突いていた。採食だろうけど、写真と直接観察では何を食べているのかほとんどわからなかった。



↓唯一わかった餌は魚。咥えて走っていってしまったので食べるところを実際に見れてはいないが、エサとして認識はしているようだ。基本的に虫を食べているものと思っていたのでびっくり。

・12月8日
この日は11月29日よりも上流で見られ、見ている間は常にその周辺にいた。

・12月10日
この日も8日と同じ場所にいた。
初めて翼がある程度写った。「ヨーロッパ産スズメ目の識別ガイド」を参考にこの個体の年齢を考えてみると、やはりこの年生まれの個体ということでよさそうである。
喉の青の模様でも年齢の判断ができると当図鑑には記述があった。しかしそれで判断すると成鳥になってしまうが、この日撮った写真をもとに換羽状況を見ると、翼の羽は全て擦れており、換羽しているようには見られないので、喉の模様と合わせて♂の1年目冬と判断した。

↓芦にちょっとだけ乗った。見下ろしなので目が入らない。

↓糞が。

↓コンクリート護岸に爪を立てて張り付いていた。

↓とてもかわいい。

↓初めてある程度翼の羽が写った。摩耗しており、換羽した様子は無いように思う。

・12月24日
このころになるとだいぶ人も少なくなり、落ち着いて見ることができた。
ISOを下げて静穏シャッターでひたすら撮っていた。


・2月22日
1月に何度か雪が降ったりしたが無事に過ごしていた。雪が降っている時にも何回か出かけたが、まったく出てこず断念した。
この時はヒルのようなものを食べているのを何度か目にした。結構はっきり写っているのだけど、何なのか全然わからない。
他にも、暖かい日には虫が飛んでいるせいか、フライングキャッチをすることもあった。

↓ヒルのようなものを食べる。

↓ここにこないかと思っていたら来た。背景が緑なら・・・(笑)

・3月27日
そろそろ夏羽への換羽状況が気になるということで再度。
みんな考えることは同じで、1月や2月に比べると人は増えていた。
換羽は始まった段階のような感じで、胸の模様に乱れが見られた。かなり大きな声でよくぐぜっていた。

・4月9日
そろそろいついなくなるのかと気になりつつ、夏羽を求めてここから3週連続で撮りに行った。
まだ嘴の付け根あたりは生え変わっていないようだったけれど、期待通りこの日には喉がかなり綺麗になっていた。伸びも写すことができ、風切や雨覆は換羽していないことを確認。ぐぜりもより頻繁になり、さえずりと言ってもいいのでは?と感じるかなり大きな声も聞くことができた。縄張り意識が強くなったのか、カワラヒワやツバメを追い回すこともあった。



↓水浴び後の羽繕い


↓自分ではこのオガワコマドリで一番綺麗に撮れた写真。良い場所でしっかり口を開けて囀ってくれた。

↓伸び。芦が邪魔だけど羽は見えるのでよし。11月と同様の状況で換羽しておらず、春の換羽は喉等の体羽のみということなんだろう。

・4月15日
まだ滞在中だった。この日は強い雨が降ることもあり少し寒かったがよくぐぜっていた。
強い雨が降っている時に翼を震わせて雨を浴びていると考えられる行動を見た。普段強い雨の中で小鳥をじっくり見ることはなかったので新しい発見。他の小鳥もこういうことをしているのだろうか。
この日も他の鳥を追いかけまわすのが見られた。飛んできたムクドリに喉を見せて威嚇していたが飛んで逃げたのはオガワコマドリだった(笑)

↓雨が強い時に翼を震わせていた。雨浴び?笑



↓尾羽を上げてぐぜりながら歩き回る。

↓飛んできたムクドリへの威嚇。僕に対してではない(笑)

↓夕方には水浴びも見られた。

・4月22日
僕が見に行ったのはこの日が最後。喉の羽は15日よりさらに生えそろい、やっと夏羽が完成したかな?と。
15日にも見られた鳴きながら歩き回る姿はこの日もよく見られた。ゴミのペットボトルに疑似交尾と考えられる行動をしていた。
愛想よく現れてくれ、美しい夏羽を堪能できた。





↓ペットボトルへの疑似交尾のような行動。飼われているインコとかではよく見られるらしいので、この辺は鳥を飼っている人が詳しいかも?


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2017年タカの渡りまとめ

11月になったので、まだタカを見には行くと思うけどぼちぼちまとめ。
金華山のタカの総数としては例年通り。9月は平日に行けた人はまあまあ飛んだ日が多かったのではないだろうか。10月は雨が続き、雨上がりにノスリが爆発していた。こういう年は良い日に当たらないと全然見れないので、僕としては歓迎できない。

今年はタカの渡りを見始めてから最悪の年だった。近いサシバはぼちぼち、暗色サシバをやっと渡りで見れたり、伊良湖の素晴らしい渡りを経験できたものの、9月の3連休は台風で潰れ、10月に至っては雨続きで1回しか見に行けていない。昨年の10月は16回も見に行っていた。やはり土日だけでタカの渡りを見るのは厳しい。これが40年も続くのは正直耐えられないし、土日だけでは定点で観察してもあまり意味がないので、単発でいろんな場所へ行って渡りルートの解明に力を入れようかと考えてしまう。これも定点調査地で数えている人がいるから生きるデータになるのだけど。
とりあえず来年からは春の渡りも見れそうなので、ノスリやハチクマのメインルートを捉えられる場所を探したい。

今年のタカの渡りの記事を下に。当初はここに20は記事を載せるつもりでいたのに。本当に回数が少ないなあ。
金華山 2017年9月2日 タカ類計23
金華山 2017年9月9日 タカ類計50
金華山 2017年9月10日 タカ類計87
金華山 2017年9月13日 タカ類計139
金華山 2017年9月21日 タカ類計220
金華山 2017年9月24日 タカ類計209
金華山 2017年9月29日 タカ類計77
伊良湖岬 2017年9月30日 タカ類計1736
金華山 2017年10月4日 タカ類計121

最後に最近撮ったノスリをあげておく。青空でタカが見れるというのは素晴らしいことだなあと思った今年の10月だった。


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金華山のタカの渡り 2017.10.4

金華山でタカの渡りを見てみようと思っている方はご覧ください。↓
金華山のタカの渡りのご案内

金華山 2017年10月4日 9:15-15:00 曇後快晴
9時台 サシバ11 ノスリ3 ツミ6
10時台 サシバ3 ノスリ2 ツミ6 ミサゴ1
11時台 サシバ3 ノスリ12 ツミ2
12時台 サシバ3 ハチクマ1 ノスリ33 ツミ4
13時台 サシバ3 ノスリ18 ツミ1 チゴハヤブサ1 小型不明1
14時台 ノスリ7 ツミ3
合計 サシバ23 ハチクマ1 ノスリ75 ツミ18 ミサゴ1 チゴハヤブサ1 タカ類計121

今日も寒い朝で、フリースを着て観察。朝は曇りで昼過ぎから青空が広がった。
ノスリが多く飛ぶだろうと思っていたら、案外静かな空。
サシバは10羽の群れが出て、今年最後の集団か、と大事に見送る。サシバはその後も単発で近距離に現れたりしてなかなか楽しませてくれた。
頭上に来た5羽のノスリは非常に美しく感動。他はほとんどが北側遠くだった。ノスリの数もだいぶ増え、いよいよノスリシーズンが始まる様相でわくわくしている。
今日もツミが近くをかすめることが多々あった。また、チゴハヤブサ幼鳥も比較的低いところ、正面で回ってくれ、しっかり見ることができた。
タカ以外にもヒヨドリが多数渡ったり、ハリオアマツバメが二回出たり、空からビンズイの声が聞こえて季節が進んだと思いきやまだサンショウクイの声が聞こえたり、いろんな鳥を感じることができた。
終日強めの北西風が吹いていたが、展望台は意外に過ごしやすく、太陽の暖かさを感じながら日向ぼっこ。のんびりできて良い日だった!

金華山はこれからの1ヶ月が非常に面白くなる。ノスリは何故か人気が無いので、9月に比べると観察に訪れる方も少なくなるのだが、非常にもったいないと思う。青空に舞う白いノスリは非常に美しい。気候も良くなり、チゴハヤブサもこれからが良く見られる時期。ぜひ観察に訪れてほしい。


エゾビタキ Muscicapa griseisticta
↓近くに現れた。今年はヒタキ類をあまり見ない。

ノスリ Buteo buteo
↓頭上に来た5羽のうちの一部。とても綺麗だった。青空に舞うノスリの美しさを伝えられる写真が撮りたいのだけど、なかなか難しい。

サシバ Butastur indicus
↓数が多かったのはノスリだが、サシバの方が近くを飛んでくれた。

↓幼鳥。見ているときになんか辺だなと思ったら、足が折れていた。飛び方は問題なかったけど、エサはちゃんと獲れるのだろうか。

チゴハヤブサ Falco subbuteo
↓正面から現れて、見やすいところで回ってくれた。少し距離はあったけどこの距離を通過してくれれば十分。


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伊良湖岬のタカの渡り 2017.9.30

本日は金華山を離れ、伊良湖岬へ。
この近辺に住んでいるなら、伊良湖岬の良い日は知っておかねばならないという思いは前々からあった。
というか、僕はそもそも伊良湖岬で1日じっくりタカの渡りを観察したことが無かった。
今回は丁度条件が良い日に行けることが決まったので、知り合いと一緒に期待して現地へ。
期待通りたくさん飛んでくれ、記憶に残る1日となった。

ちなみに、僕は数を数えることが好きなので現地でも知り合いと一緒に勝手に数を数えていた。
したがって、以下の通過数はタカの渡り全国ネットとは全く関係はない。
今回僕が数えていたのは双眼鏡で見える範囲のみ。南側も結構数えたつもりだったのだが、定点調査の方々の数には遠く及ばなかった・・・。


伊良湖岬 2017年9月30日 5:30-15:30 曇後晴れ
5時台 サシバ2
6時台 サシバ48 ハチクマ5
7時台 サシバ94 ハチクマ4 ノスリ1
8時台 サシバ432 ハチクマ4 ノスリ1 ミサゴ1
9時台 サシバ481 ハチクマ2 チゴハヤブサ2
10時台 サシバ142 ハチクマ4 チゴハヤブサ1 ミサゴ1
11時台 サシバ141 ハチクマ2 ノスリ1 チゴハヤブサ1
12時台 サシバ68 ノスリ1 チゴハヤブサ2 ツミ2
13時台 サシバ209 ハチクマ1 ノスリ1 チゴハヤブサ1 ツミ1
14時台 サシバ54 ハチクマ2 ノスリ1
15時台 サシバ20 ハチクマ3
合計 サシバ1691 ハチクマ27 ノスリ6 ツミ3 ミサゴ2 チゴハヤブサ7 タカ類計1736


AM2時過ぎに現地に着く。車から出ると星空が広がり、エゾビタキの声が空から降ってきた。
小鳥の渡りを観察しにくるだけでも十分価値があるな、と感動し、仮眠。

翌朝は5時半ごろから空を見上げていた。天気予報では晴れとなっていたが、雲が広がり、少しモチベーションが下がる(笑)。始発は5:55の2羽のサシバ。
小鳥の渡りもそこそこ見られ、ハクセキレイやツバメが小群でひっきりなしに通過していく。
コムクドリ50羽ほどの群れも見られた。草地ではセッカがかわいい地鳴き。

サシバの本格的な流れは7時台から、10から30の群れで流れていく。8時を過ぎると50を超える群れが南側でいくつもタカ柱となる。8時台の大きな群れの大半は南側遠くだったが、海上にできるタカ柱は比較的密集しており、迫力がある。本日最大の群れは9時過ぎ、僕のカウントでは121羽。ビューホテルの左側に流れる格好で現れたこの群れは、その後頭上を通過し、背後で大きなタカ柱となった。僕は100羽を超える群れを見たのが初めてだったため、この群れには本当に感動した。その後は30羽程度が次々と真上を流れていく場面が続き、気分よく空を眺めることができた。座って空を眺めながら、あわてずにサシバをカウントするのはとても幸せ。夕方近くなると太陽が照り始め、伊良湖名物である「砂浜や駐車場の光の反射で翼下面が美しく見えるタカ」を堪能した。これは予想以上に美しく、写真にも非常に向いていると感じた。山の上で見るよりは近いものは少ないかもしれないが、この条件でのタカを観察撮影してしまうと病み付きになる。サシバもハチクマもきれいだった。ハチクマの成鳥は朝一で飛んだ♀一羽のみだった。チゴハヤブサも多く見ることができた。

今日の特筆すべき点は、1日中飛んでいたことと、真上を多く通過してくれたこと。おそらく1000羽以上が真上を適距離で流れた。(追記:集計したら真上は1069羽だった。これはそんなに見逃してはいないはず。)
近年の伊良湖での4桁は非常に価値があると思っているので、自分で数えても4桁を達成できたのはとてもうれしい。
正直、伊良湖がこんなに良い場所だとは思っていなかった。案外低いところを飛ぶし(まあ高い日は高いのだろうけど)、翼下面は美しく見える。小鳥もよく渡る。
近く住んでいたら間違いなく通っている。スペースが広くてのんびりできるところも良い。
今回の伊良湖でのタカ見ですっかり伊良湖のとりこになってしまった。やはり少し遠いので頻繁にはいけないのだけど、また行きたいと強く思う。
白樺峠で4桁の日にあたったことはあるのだが、今回の方が満足度はかなり高かった。伊良湖の4桁はすごい。
とにかく、思い出してため息が出るほどの素晴らしいタカの渡り観察だった。


コムクドリ Sturnus philippensis
↓群れでヒヨドリと一緒に飛び回っていた。

サシバ Butastur indicus
↓ビューホテルの南側にできたタカ柱。あまり密集はしていないが大きく縦に伸びる。この日のメインの流れはビューホテルの南側だったようだ。

↓真上をぞろぞろと川のように流れる。タカ柱は写真でも映えるけど、こういう時は動画の方が良い笑

↓低く通過したサシバ。だんだん高度が下がってきて、すぐ近くで回った。

↓下面がよく映る。

↓この日一番の群れ。100羽以上が真上を通過し、その後背後でタカ柱に。今までで僕が見た中では一番大きな群れだった。

チゴハヤブサ Falco subbuteo
↓他のタカは風を受けてゆっくり慎重に進んでいる印象を受けるが、チゴハヤブサはすいーっと一直線に、バランスを崩すこともなく飛んで行った。

↓ノスリ Buteo buteo
ノスリもぱらぱらと渡っていった。この条件でたくさんのノスリが見れればいうことなし、なんだけど、伊良湖はノスリの数が少ないのがねえ。なお、渥美半島の低山ならどこでもホバリングしているのが観察できる。

サシバ Butastur indicus とハチクマ Pernis ptilorhyncus
↓たまたま並んで渡ったので。大きさは全然違う。

ハチクマ Pernis ptilorhyncus
↓青空だと綺麗。こんな条件で最初から見たかった。


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金華山のタカの渡り 2017.9.29

金華山でタカの渡りを見てみようと思っている方はご覧ください。↓
金華山のタカの渡りのご案内

金華山 2017年9月29日 7:00-14:30 晴れ
7時台 サシバ5 ノスリ1
8時台 サシバ12 ノスリ1 ツミ3
9時台 サシバ1 ノスリ2 ツミ4
10時台 サシバ10 ハチクマ3 ノスリ2 ツミ3
11時台 ツミ1
12時台 ハチクマ2 ノスリ3
13時台 サシバ2 ハチクマ3 ノスリ12 ハヤブサsp1
14時台 ハチクマ1 ノスリ5
合計 サシバ30 ハチクマ9 ノスリ26 ツミ11 ハヤブサsp1 タカ類計77

朝は冷え込んで。10月中旬のような寒さ。
雨上がりで飛ぶかと思ったけど微妙な数。今年の金華山ではほぼ最後となりそうなまとまったサシバを見送った。
ヒヨドリの渡りが本格化したようで、100羽以上の群れも渡った。これはなかなか見もの。
例年ならカケスがちらほら見られるんだけど、今年はまだ見ていない。数年前の当たり年みたいな年にはならなさそう。
午後のノスリが今日は一番近かった。
これから金華山の主役であるノスリのシーズンに入る。次の連休には3ケタも見られるのではないだろうか。楽しみ。


ノスリ Buteo buteo
↓夕方に渡来したこの日一番近かったノスリ。近いタカはこれだけだった。


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金華山のタカの渡り 2017.9.24

金華山でタカの渡りを見てみようと思っている方はご覧ください。↓
金華山のタカの渡りのご案内

金華山 2017年9月24日 7:00-15:00 晴れ
7時台 タカ類0
8時台 サシバ54 ハチクマ9 ノスリ4 ツミ4
9時台 サシバ62 ハチクマ9 ノスリ4 ツミ4 ハイタカsp1
10時台 サシバ9 ハチクマ8 ノスリ2 ツミ4
11時台 サシバ8 ハチクマ4 ノスリ2 ツミ3 ハイタカsp2
12時台 サシバ1
13時台 サシバ5 ハチクマ4 ノスリ2
14時台 サシバ2 ノスリ3
合計 サシバ141 ハチクマ34 ノスリ14 ツミ15 ハイタカsp3 タカ類計209

今日はサシバが良く飛んだ。やっとサシバが100を超える日に当たった!
8時から10時まではほぼ全てが頭上をぞろぞろと通過して、これぞサシバの渡り!という感じ。その後は高く遠く少なくなってしまい、展望台に着くのが遅れた方々にとっては外れの日になってしまったことでしょう。
何と言っても今日の目玉はサシバの暗色型。朝一のサシバ18羽の群れを眺めていたら、真上に来た暗色型を発見。下面の雨覆と風切のコントラストがとってもきれいで、渡りで見れたことにも興奮していたら、次に少し南にそれて飛んできたサシバも暗色型だった。さすがに二羽目は信じられなかったので、??となってしまった(笑)。奄美での越冬個体は見たけれど、渡りで見るのはまた雰囲気が違う。コースも良かったし、こんなことはなかなかないだろう!
他はサシバが木に止まったのが見れたり、ツミが上空でよく鳴いたり、ツミ4羽の群れが渡ったり、近いツミがあったり。朝はなかなか見所の多い日だった。


7時過ぎのまだタカが出ない時間にアオバトが木に止まって撮影できた。
縄張りを張っているキジバトが一回だけ二羽で出てきたので孵化したかな?と思ったり。
ヒヨドリの今季初の渡りを観察。3羽と30羽ほど。

今日は良い時間に来れなかった方がたくさんみえた気がするが、せっかくなら朝から夕方までいてほしいと思う!笑
見所が何時の出来事なのかはそこにいた人しかわからない。
まあ朝に良いことがあることが圧倒的に多いけど(笑)


アオバト Treron sieboldii
↓展望台に着いてすぐに見える場所に止まった。一羽かと思ったら三羽飛び出してきた。

サシバ Butastur indicus
↓成鳥。

↓幼鳥。

↓暗色型①

↓暗色型②。サシバの暗色型を渡りで見るという念願がかなった。しかも金華山で。めちゃくちゃうれしかった。

サシバ Butastur indicus とハチクマ Pernis ptilorhyncus
↓一度頭上を通過してから、市街地側でタカ柱。

ツミ Accipiter gularis
↓鳴いている!

サシバ Butastur indicus とノスリ Buteo buteo
↓サシバの上をノスリが飛ぶ。こういう写真はタカの渡りならではという感じがして大好き。