この季節を待っていた!

野鳥、虫などの生き物を。タカの渡りが好きです。岐阜県とか愛知県とか。

金華山のタカの渡りのご案内(2023年8月19日更新)

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・金華山のタカの渡り(岐阜県岐阜市)

【観察場所】
金華山ドライブウェイ展望台(水道山展望台ともいう)
※岐阜城ではないので注意。岐阜城には車で行くことはできません。
【注意】
・展望台は公共の場です。タカの渡り観察以外の目的の方もみえるので、無駄にスペースをとらない、一時的に場所を空けるなど当たり前の配慮をお願いします。
・後述もしていますが、何度も通って、1日しっかり粘れる人でないと良い写真を撮るのは難しいです。

【車でお越しの場合】
金華山ドライブウェイの展望台を調べてお越しください。
ドライブウェイは7:00~通行可能。天気が荒れた後だと点検のため通行できない場合があります。

【公共交通機関でお越しの場合】
岐阜バス 「柳ケ瀬」バス停より粕森公園へ。粕森公園より螺旋階段から上り、徒歩15分。

【駐車場】有
【トイレ】有
【自販機、売店】無。飲食物はあらかじめご用意ください。特に飲み物が無いと危険です。晴れの日はまだまだ日差しが強いので、熱中症対策や日焼け対策は忘れずに。1日観察するなら水分は2Lほどが必要。

【金華山の良いところ】
・市街地から近く交通の便もそこそこ良いタカの渡り観察地。
・前後に視野が広く、旋回上昇から頭上を通り市街地へ飛び出していく様子がじっくり観察できる。
・渡る小鳥の数は比較的多い。声がわかるとかなり楽しい。
・10月のノスリの数が多い。
・通えば良い思いができる場所。自分の場所を持ってタカの渡り観察がしたい人におすすめ。

↓展望台からの視野。左の奥の高い山が岐阜城。正面でタカが旋回上昇し、頭上を通過していく様子がじっくり観察できる。
IMG_3888

【お願い】
金華山のタカの渡りカウントは有志で行っています。
しっかり識別できる人も減ってきており、危機的状況にあります。
近辺にお住まいの方は、ぜひ金華山のタカの渡り観察に足を運んでみてください。
識別は見ていればできるようになります。
識別ができなくても、何かがいたらあれ何?と声をあげてくださるだけでも非常に助かります。
のんびりとタカの渡りを眺めるのはとても楽しいので、是非一度観察にいらしてください!

【時期】
9月上旬~下旬 ・・・ サシバ、ハチクマ
最大:1000羽以上/日 通常:~200羽程度/日
運が良いと数十羽のタカ柱が見られる。

10月 ・・・ ノスリ
最大:300羽/日 通常:100羽/日
晴れると比較的コンスタントに通過するため外れ日も暇な時間もそんなにないのがノスリの渡りの良いところ。白いノスリは秋空によく映え、とても美しい。また、模様の個体変異が非常に多様で面白く、そこに着目するといっそう楽しめる。金華山はノスリの数、観察条件ともに申し分なく、日本を代表するノスリの渡りの観察地と言っていいと思います。

他にも、チゴハヤブサ、ツミ、ハイタカ、オオタカ、ハヤブサ等の猛禽類、30羽のカケスの群れが渡ったり、ヒヨドリ、アオバト、ツグミ類、アトリ、ヒガラなど様々な小鳥も渡ります。
10月になればだいぶ涼しくなるので、観察のしやすさ的にもノスリの渡りはとてもおすすめ。

※金華山のタカは白樺峠から来ているとよく言われますが、白樺峠からのサシバ・ハチクマはほとんどが岐阜市の北側を通り、金華山を通過するのはごくわずかだと考えられます。白樺峠で飛んだからと言って期待して来られると痛い目を見るのでご注意ください。大群を見たいのであれば白樺峠や猪子山まで行かれた方が良いと思います。ただし、数が多い日が必ず良いかと言われるとそうでもないのが面白いところ。どういうことかというのは、下部の昨年の記録を参考にしていただければと思います。

【時間】
記録上は10時~11時が最も多く渡っています。ただし、低く飛ぶものは朝早い方が多いし、午後になったからと言って全く低いものがないわけでもないので、結局は運です。じっくり観察したり、何度も通ったりすれば良いシーンに巡り合える可能性は高くなるでしょう。

【観察・撮影について】
観察:旋回上昇から頭上を通過するまでタカの姿を追えるのはかなり良い点です。初心者はじっくり観察できるため種の識別の練習になります。識別ができるようになったら、年齢や性別の識別にもチャレンジしてみましょう。1羽1羽がじっくり観察できるため、何度も通えばわかるようになるのも早いと思います。双眼鏡のみでも当然観察できますが、フィールドスコープや高倍率の双眼鏡があると多少遠くても翼の下面の模様などが鮮明に見え、満足度がかなり高いと思います。

撮影:他の有名観察地に比べると撮影には向きません。そこまで多く飛ぶわけでもなく、写真にするには近いものも少ない。それでも何度も通えばそこそこ面白い写真も撮れます。大きなレンズを三脚に据える方法は取り回しが効かない上、良く飛ぶ真上が辛いのでお勧めはしません。

【2022年の記録】

昨年観察に行けた日の記事へのリンク一覧と個人的満足度(3段階)と一言コメント、動画を以下に掲載するので参考にしてください。

2022年9月2日 タカ類計1  〇 シーズン最初の1羽

2022年9月3日 タカ類計2  〇 ハチの巣を持ったハチクマが現れた

2022年9月4日 タカ類計6  △ 序盤らしくタカは少なく、蒸し暑い

2022年9月7日 タカ類計55 ◎ 序盤にまとまったタカ柱が見られて満足

2022年9月10日 タカ類計24 〇 我慢の時間が続く。夕方のハチクマに救われた。

2022年9月11日 タカ類計51 〇 この時期らしい数。

2022年9月12日 タカ類計141 ◎ サシバの渡り本格化。清々しいタカ柱。

2022年9月16日 タカ類計6  △ 天気は良いのに…。コサメビタキに癒される。

2022年9月17日 タカ類計173 ◎ 予想外の渡り。水を飲みに来たメジロがかわいかった。

2022年9月21日 タカ類計173 ◎ タカも小鳥もたくさん!夕方のサシバの群れが見事だった。

2022年9月24日 タカ類計515 ◎ 台風一過の強風。数も距離も申し分なし。

2022年9月25日 タカ類計424 ◎ 朝は遠いが徐々に良いコースに。今日も夕方の群れが見事。

2022年9月26日 タカ類計864 ◎ 何度も見事なタカ柱。上空をさらさら流れるサシバの群れに感動。

2022年10月1日 タカ類計66  〇 端境期の渡り。ヒヨドリが渡り始める。アカゲラ渡る。

2022年10月2日 タカ類計70  〇 引き続き端境期の渡り。

2022年10月8日 タカ類計140 ◎ 予想外にノスリが少ないが、まさかの綺麗なサシバ。

2022年10月9日 タカ類計23  ◎ アカゲラ、ノビタキ、アオバト、アマツバメ

2022年10月10日 タカ類計14 〇 トビの動きが面白い。

2022年10月14日 タカ類計10 △ この時期の晴れでこんなに少ないとは。メジロの相互羽繕いが見れた。

2022年10月15日 タカ類計165 ◎ 夕方にノスリがまとまってやってきた。久しぶりの3桁。

2022年10月16日 タカ類計457東1 ◎ ノスリの流れが止まらない。写真距離にはあまり来ず。

2022年10月22日 タカ類計6東7 〇 東行きハイタカが出てきた。タカは少ないがアオバトをじっくり。

2022年10月23日 タカ類計59東27 〇 東行きハイタカが多い!

2022年10月28日 タカ類計68東2 △ 高すぎて見失う

2022年10月29日 タカ類計209東6 ◎ ノスリが一日中よいペースで。近いものも多くて楽しい。

2022年10月30日 タカ類計56東13 〇 最終日。ハイタカが近くに来てくれた。

作成者: k.akita

色々な生き物が好き。空想上の人物ですので実在しません。

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