この季節を待っていた!

野鳥、虫などの生き物を。タカの渡りが好きです。岐阜県とか愛知県とか。

金華山のタカの渡り 2022.9.21

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天気予報ではあまり良い天気ではない予報だが、次の連休の天気も悪そうで、観察できる日が貴重なので思い切って観察に出向いた。


金華山 2022年9月21日 7:20~16:30 曇時々晴 

7時台 渡り無し

8時台 サシバ13 ハチクマ2 ノスリ1

9時台 サシバ7 ハチクマ1 ノスリ2 ツミ2

10時台 サシバ12 ノスリ3 ツミ3 ミサゴ1

11時台 ハチクマ10 ノスリ1 ツミ6

12時台 サシバ4 ハチクマ25 ツミ2

13時台 サシバ1 ハチクマ3 

14時台 サシバ2 ハチクマ1 ノスリ2 

15時台 サシバ53 ハチクマ2 ツミ1

16時台 サシバ11 ハチクマ1


合計 サシバ103 ハチクマ46 ノスリ9 ツミ14 ミサゴ1 計173


台風一過で冷え込み、朝は寒いくらい。僕はタカの渡りを観察する時はいつも長袖なのだが、今日は半袖では寒いくらいの気温。

着いた直後は曇り空でも、南の方は晴れていて、青空が徐々に近づいてくる。タカの出だしは遅かったが、その分小鳥を楽しめる。台風明けの晴天の夜のおかげか、小鳥がたくさん渡ってきたようで、コサメビタキとエゾビタキが乱舞。渡りそびれているようなサンショウクイ5羽も姿を見せた。ヒヨドリの群れも前回よりも大きくなった。

8時30分ごろからタカの通過が始まり、小群で飽きない程度に渡って行く。数はそれほどでもないが、近いタカも多く楽しい。ツミが4羽で固まって飛んだりしていたが、ずっと見ていると全て戻っていくなど、ややこしい場面もあり、タカを見ている時間は長い。

10時半ごろ、少し途絶えたタカの渡りに退屈を感じかけた時、タカを探していたら空にアサギマダラの姿を発見!今期初認のその姿に嬉しくなる。毎年10月中旬くらいによく見るので、かなり早い出現。しっかり風に乗って西進していった。

昼近くなるとサシバの渡りがぱったり止まり、ハチクマの小群がメインになる。これは金華山のお決まりのパターン。ハチクマだけの群れが見られることも。

昼過ぎには定点の付近を雨雲が通過。定点では1粒、2粒雨粒を感じただけで雨には降られずに済んだ。雨の代わりに雨雲が連れてきたのは4羽のハリオアマツバメ。一瞬だったが、その大きさがわかる低空でやって来て、観察者から歓声が上がった。

13時を過ぎるとハチクマの渡りも止んでしまうが、とても涼しくて過ごし易い気候なので待ち時間が苦にならない。そのおかげか、今日の午後は観察者がいつもより多く残っている。普段は15時で終わりなので、他の観察者は15時で切り上げていくが、あまりにも過ごし易いので僕は少し残ってみることに。

するとすぐにサシバの小群が現れ、北側をぱらぱらと通過。次に赤白鉄塔に双眼鏡を向けるとタカ柱。少しばらけていたけど、一直線で川のように連なって上空を流れていく。この群れが渡った後も続々通過。最後の群れは16時09分のサシバ11羽。これはかなり密集した群れで、見事なタカ柱を作った。日が傾いているせいか、どれも定点付近に到達したときの高度が低く、定点付近でタカ柱になり高度を上げて流れていく様子が観察できた。結局、15時を過ぎてから渡ったサシバは64羽。最後まで居合わせた方々が、「こんな渡りを見たのは初めて」と感動されていたのが印象的。本日を締めくくるドラマチックな渡りに大興奮だった。

今日は朝の小鳥や渡るタカを秋のさわやかな風に吹かれながら観察することができて、”秋の渡り”を存分に満喫できた最高の一日だった。またこんな日に当たらないかなあ。


↑ サンショウクイ Pericrocotus divaricatus
↑ エゾビタキ Muscicapa griseisticta
↑ タイワンリス
↑ ハチクマ Pernis ptilorhyncus 雌成鳥
↑ ハチクマ Pernis ptilorhyncus 雌成鳥 と ノスリ Buteo buteo
↑ サシバ Butastur indicus 成鳥
↑ サシバ Butastur indicus 幼鳥
↑ ハチクマ Pernis ptilorhyncus 雄成鳥
↑ ハチクマ Pernis ptilorhyncus 雌成鳥
↑ ツミ Accipiter gularis
↑ ノスリ Buteo buteo
↑ サシバ Butastur indicus のタカ柱
↑ サシバ Butastur indicus の群れ
↑ 伊吹山の天辺に太陽が沈む

作成者: k.akita

色々な生き物が好き。空想上の人物ですので実在しません。

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