この季節を待っていた!

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愛知県で観察したアカハジロ×ホシハジロ♀ 2020年~2021年冬

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・アカハジロ×ホシハジロ♀ 愛知県 2020年12月、2021年2月
 Baer’s Pochard × Common pochard Hybrid femail
 Aythya baeri × Aythya ferina Hybrid femail

↑12月撮影
↑12月撮影
↑12月撮影。翼帯は明瞭。
↑2月撮影。嘴は長めでがっしりしている。頭部に鈍い緑色光沢が見られる。
↑2月撮影。同上。脇の白色部も出ているように見える。

2020年から2021年にかけて、ある池でアカハジロとホシハジロの雑種雌と思われる個体を観察した。
自分が最初に観察したのは12月。ホシハジロ6,7羽に混ざり、人が撒く餌についていた。一見するとメジロガモかアカハジロが浮かぶが、背中から腹にかけての細かい波状斑、嘴の青灰色の帯等からホシハジロが混ざっていることがうかがえる。また、顔の色や明瞭な翼帯はホシハジロのそれではなく、メジロガモかアカハジロとの雑種であると推測できる。この時は曇りだったこともあり、頭部の緑色光沢はよくわからなかったが、嘴は長めに見えたし、もう片親はおそらくアカハジロだろうなと思っていた。

2月に追認に行ったところ、相変わらず人の姿を見ると寄って来て容易に観察できた。この日は天気も良く、至近距離で頭部の緑色光沢を確認。脇から腹にかけて白色部が出ているように見えた。これらはアカハジロの特徴なので、この雑種はアカハジロ×ホシハジロとして問題ないように思う。

雑種は雄に比べ雌を観察できる機会が少ないため、良い条件で観察できて幸運だった。来年も来るかな?


整理すると以下の通り。

<この個体に出ているアカハジロの特徴> ※はメジロガモには見られない特徴
・頭部~胸の茶色
・頭部の鈍い緑色光沢※
・脇の白色部※
・初列風切~次列風切の明瞭な翼帯
・長めでがっしりとした嘴※
・嘴基部の赤褐色斑

↑アカハジロ♀
↑アカハジロ♀



<この個体に出ているホシハジロの特徴>
・嘴先端の黒斑、青灰色の帯
・背中から腹にかけての細かい波状斑

↑ホシハジロ♀。翼帯ははっきりしない。

余談だが、この池は数年前にもホシハジロとメジロガモorアカハジロの雑種雄が渡来していた。ホシハジロの数自体は毎年10羽弱と少ない場所なのだが、雑種が入りやすい条件等があるのだろうか?

作成者: k.akita

色々な生き物が好き。空想上の人物ですので実在しません。

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